MZK-NAS02静音化(ハードウェア編)

HDDファームウェアの設定変更

HGST製のHDDであれば、HGST Feature Tool というソフトを使って静音モード、電源管理などの設定ができます。HDDをNASから取り出してPCに接続して作業する必要があります。
手順は下記のとおり。

  1. PCで、HGSTのサイトから Feature Tool の Diskette creator for Windows をダウンロード。
  2. PCでFeature Toolのフロッピーディスクを作成。
  3. NASからHDDを取り出す。このとき、HDDに取り付けられている取っ手を、下方向に引っ張ってツメを外してから水平に引っ張ること。#最初ツメに気づかずに引っ張っていてなかなか取り出せませんでした。
  4. HDDをPCのSATAに接続して、作成したフロッピーからbootする。
  5. Feature Tool が起動するので、好みの設定を行う。

ツールの使用方法は、このサイト2chHGST友の会スレッド参考にしました。
僕の設定値は次のようにしてます。

  • Change Acoustic Level
    • Enable 設定値は 128 → シーク音を静かに
  • Change Advanced Power Mode
    • 設定値 0x45 → 円盤回転速度を減速するまでの時間を15分に設定

Change Advanced Power Mode の設定値は下記の説明を参照(2chHGST友の会スレッドのテンプレから引用)。

0x00 : APM : 無効
0x01〜0x7F : 低電力モードに移行し、円盤回転速度を減速(60〜65%)する迄の時間T1を指定する(*1)
0x80〜0xBF : 低電力モードに移行する迄の時間T2を指定する(*2)
0xC0〜0xFE : 省電力機能を無効化 (APM無効にしたのと同じ)

(*1)低電力モード移行迄の時間はT2で設定した値となる
一度も設定したことが無い場合は最短の0x80(2分)とみなされる
つまり、両方の時間を設定したい時はT2設定後にT1を設定する(2回設定する)

(*2)低電力モードになるとヘッドは格納される
ヘッド格納後も円盤は通常速度(100%)で回転する
(T2設定だけでは円盤速度は変化しない)

それぞれの時間の計算方法:(16進数で有る事に注意)
円盤減速迄の時間T1:
最短で600秒(10分)、0x40に+1する毎に+1分。(0x01〜0x3Fは0x40を設定したのと同じ扱い)
早見表: 0x01〜0x40:10分 0x45:15分 0x4A:20分 0x4F:25分 0x54:30分 0x63:45分 0x72:60分 0x7F:73分

低電力モード移行迄の時間T2:
最短で120秒(2分)、0x80に+1する毎に+5秒
早見表: 0x80:2分 0x8C:3分 0x98:4分 0xA4:5分 0xB0:6分 0xBC:7分 0xBF:7分15秒

ファンの静音化

※筐体をあけるとおそらく保証対象外になると思うので自己責任でどうぞ。
ファンがうるさかったので、静かそうなファンを買ってきて付け替えたのですが、あまり音は変わらず。常に12Vのフルパワーで回っているのが問題と考え、温度によって電圧を調整するタイプのファンコントローラーを導入することにしました。
MZK-NAS02の筐体をあけてみると、ファンの上にちょうどいいスペースがあって、SNE12VTC2がちょうど入りそう。

SNE12VTC2は秋葉原であちこち探してどこも品切れでしたが、製造元の通販で入手できました。
SNE12VTC2の電源は3pinですが、MZK-NAS02のボード側のファンの電源は2pinなので、3pin-2pinの変換ケーブルが必要です。

FAN - SNE12VTC2 - 3pin-2pin変換ケーブル - MZK-NAS02 という順に接続してファン上のスペースにSNE12VTC2を押し込み、装着完了。

ファンコンの動作確認

装着後、電源を入れると今までよりもかなり静か!静音化成功です。
ためしに、熱いマグカップをファンの上あたりにおいてみるとすぐにファンの回転数が上がり、マグカップをどけるとすぐに回転数が落ちて静かになりました。
その後、ファイルの大量コピーでHDDの温度が上がったときにもファンの回転数が上がっていたため、温度による回転数調整は適切に働いているようです。